クローゼットからこんばんは

【ラジオ投稿】ラジオでメールが読まれる5つのコツ。

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久々のブログ更新で何を書いていいか分からなくなったので、僕が以前やっていたラジオ投稿について書きたいと思います。

一応読まれることを意識して書いてるので口調も多少丁寧に、そして、いかにもブログの記事っぽいなぁというタイトルをつけてさりげなく復活します。

僕は「たけみー」というラジオネームで2012年〜2015年くらいまでオールナイトニッポンやJUNKなどといった深夜ラジオによく投稿していて、近年では霜降り明星オールナイトニッポンを中心にネタメールをよく送っているのですが、そんな僕が実践している心構えをいくつか紹介したいと思います。

最近になってラジオを聴き始めた方や、今まで聴き専だったけど投稿にも手を出してみたいなぁと考えている方は参考にしてみてください。

(とはいえ、実践したからといって確実に採用されるとは限りませんのであしからず…くれぐれも参考程度に)

 

本題に入る前に軽く宣伝させてください

僕のTwitterやブログのアイコンにもなっている謎のトリがグッズになりました。


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https://suzuri.jp/takemie99

↑こちらのサイトから購入できますので是非ともチェックお願いします!

 

失礼しました。

はい、ということで本題いきます。

 

【ラジオでメールが読まれるための5つのコツ】

 1.メールは読みやすく書け…!

 はい、こんな事からです。

基本ですがかなり大事だと思ってます。

メールを選別する放送作家さんやパーソナリティの立場になって考えれば分かりやすいと思うのですが、読みにくいメールや、表現が複雑なメールだと内容を理解するのに時間がかかってだんだん読む気がなくなってくるんですよね。

ですのでメールはできるだけ簡潔に分かりやすく、そして読みやすいものを送るようにすると採用率が上がります。たぶん。

 

(1度自分で声に出して突っかかるところがないか、分かりにくい言い回しがないか確かめてみるのもいいと思います)

 

2.他の人のメールを真似しろ…!

  実際に番組で読まれるメールがその場においての正解です。ですので慣れないうちはガンガン人のメールを聴いて真似しましょう。とはいっても、他の人が送った内容をそのまま別の番組に送ったりするのはただのパクリになるのでやめましょう(SNSで叩かれるなんてことも)。

ここでいう「真似する」というのは、そのメールのフォーマットや着眼点にしぼって真似するという事です。

 

たとえば、その日番組で募集しているテーマが「川柳」であるにもかかわらず、全く5・7・5に則ってないメールが紹介されていれば、それはその番組ではオッケーということになります。

逆に、その字数の合っていない川柳をみんなが送ってしまえば「ここのリスナーは誰ひとりマジメに送ってくるヤツいないな!」というノリが出来上がるので、その流れを察知して乗っかることもメールが読まれる近道です。

 

3.メールテーマを捻じ曲げろ…!

番組側から募集されるメールテーマで『恋の話』とか『夏の思い出』とか言われても、ぶっちゃけ人に話せるような大したエピソード持ってねぇよ!って人は多いと思います。

僕もそうです。そんな人生を送っていたらラジオなんか聴いてません。

そういう時は自分が思いつく限りでそのテーマに一番近い出来事を送ればいいです。

 

テーマが「恋の話」で実際に異性と付き合った話とか告白した話なんか出来なくていいんです。

たとえば、「恋愛シミュレーションゲームでずっと狙っていた子をようやく口説き落とせました!」とか「僕の友達は高校生の頃20人に告白して全員から振られてましたよ!」とか、自分が実際に体験した話でなくても送ってみたら読まれた!なんてこともよくあります。

エピソードが思いつかない人は自分の周りにも視野を広げて考えてみてください。

 

4.パーソナリティの好みを突け…!

  究極を言うと投稿のコツはこの一言で全て片付いてしまうのですが、ここで言いたいのはもっと簡単なことで、パーソナリティの好きな話題やキーワードを入れたメールを作ろう!ということです。

 

番組を聴いているとパーソナリティの好みがだんだん分かってくると思います。「この人はこの漫画が好きだから、この漫画のネタを入れよう」って感じでメールを書きます。

実際にある番組を例に出すと、オードリーのオールナイトニッポンではキン肉マンのネタが読まれたり、山里亮太の不毛な議論ではファミコンのゲームの話などが多いのでそういったメールを送ると採用される確率があがるかもしれません。

最近では霜降り明星オールナイトニッポンが非常に分かりやすいのですが、霜降り明星のお二人はスマブラポケモン遊戯王など90年代生まれが懐かしいと感じるアニメやゲームなどの話題がとても多いのでその辺りをネタに組み込むのはとても有効だと思います!

 

 

5.とにかく数を送れ…!!

  ラジオ投稿における必勝法です。

どんなに自分が面白いと思ったメールでもその1通が読み手に認められなければ全滅です。

「10通も送ったのに1通も読まれなかったなぁ〜」という人がいますがそれなら次は30通送ってください。それでもダメなら50通。

 

基本的にラジオにメールを送ってもボツになるメールの方が圧倒的に多いです。ハガキ職人と呼ばれる人の中では1週間で100通以上送るのも当たり前だったりします。さすがにそこまで考えるのは大変だし、そもそも思いつきません。そんなにネタを考えられる人はバケモノです。

なので最初は自分が思いつく限りでメール送ってみましょう。次第に慣れてきて自ずと考えられる数も増えていきます。

また、好きなコーナーやメールテーマにだけ投稿するのもオススメです。投稿を続けていると「このコーナーは考えやすい」というコーナーが見つかってくるので、そしたらひたすらそのコーナーだけに集中して送ってみて下さい。

 

これは個人的な考えですが、複数のコーナーに少しずつメールを送るより1つのコーナーにたくさん送った方が読まれやすい気がするので、是非試してみてください。

 

まとめ

今回紹介した方法をまとめてみるとこうなります。

・読みやすいメールを書くこと

・人のメール(形式)の真似をすること

・出来るだけテーマを自分に近づけること

・読み手が好きそうなキーワードを入れること

・とにかく数を送ってみること

最後に

散々偉そうなことを書きましたが、あくまでも僕個人の考えなのでもしかしたらものすごく的外れなことを言ってしまってるかもしれません。

「そんなん通用しねぇよ!」だとか「言う通りにしても読まれなかったじゃねぇか!」だとか、そういった等の憤りはどうか日本の政治にぶつけてください。みなさんがこれからも楽しくラジオを聴けることを願っています。最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

アディオス。

 

 

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬と大腸の番犬。

 

先日、オードリー若林さんの新作著書『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』が発売されたという情報を得て、近所のTSUTAYAへ買いに行った。

 

自分は本屋に行くと確実に腹の調子が悪くなり、着いたらまずトイレを探す。

これはもう儀式みたいなもので、毎度用を足してからでないと店内を歩き回れない身体になってしまった。

 

本屋で便意を催す原因は、紙やインクの匂いだと聞いたことがある。

 

鼻呼吸を一切せず口呼吸だけで本屋に突入してみたこともあったが、入店してすぐに「ギュルルルルルル!!!」と下腹が番犬の如く鳴き声をあげた。速攻でトイレへ。

 

いくら匂いを断ち切ったとはいえ、長年に渡り染み付いた条件反射は簡単には消えないということが分かった。

 

しかし今回はあらかじめ買うものも決まっていたし、店内を見て回るつもりも無かったので、すぐに目的の本を買って帰るつもりだった。

 

以下、入店から購入までの流れである。

 

 

 入店。

 ↓

本を探す。

 ↓

本を見つける。

 ↓

腹が鳴る。

 ↓ 

本を手に取る。

 ↓

本格的に便意が襲う。

 ↓

レジに向かう。

 ↓

別の客が会計をしている。

 ↓

「おい兄ちゃん諦めてトイレ行こうや」

便意が脅してくる

まだ我慢はできる。

 ↓

前の客の会計が終わる。

 ↓

安心する。

 ↓

レジに向かう。

 ↓

しかし立ち止まる。

 ↓

考える。

 

 

買ったばかりの本をトイレに持って行くのは如何なものか。

  

歴代の大便小便が大暴れし空気中に邪気が溢れまくっているトイレと、大好きな若林正恭の本を触れさせてはいけない。

 

直感的にそう思った。

 

一旦本を元の場所に戻す。

 

 

 

 

…。

 

 

……。

 

 

………!

 

 

 

トイレぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 🌀

 

 

5分後、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を手に取る「大腸の番犬」の飼い主こと僕は、レジでTポイントカードを出していました。

 それはそれはスッキリとした顔つきでした。

                                                                   ~ fin~

 

女性の店員さんに「ブックカバーはお付けしますか?」と聞かれたので、2秒考えて「はい」と答えた。

 

正直、ブックカバーなんか別に無くてもいい。

読んでいて恥ずかしいような本でもないし。

 

だけどブックカバーを付けないと言った時に、

「うわ、こいつ付けねぇんだ…。汚れに対する警戒心0かよ…。」

と店員さんに思われたらどうしようという若干の心配から出た「はい」だった。

 

店員さんがレジの下から紙のブックカバーを取り出し、丁寧に折って本に被せてくれている様子を見ながら、自分の中で何かモヤモヤとした感覚が生まれた。

 

自分が買った本を丁重に扱ってもらい、カバーまで被せてもらっているその状況に何故か少しドキドキしていたのだ。

 

それとほぼ同時に、過去に携帯ショップでも似たような体験をしていたことを思い出す。

 

壊れたiPhoneを修理に出しに行った時、普段は雑に使っている自分のiPhoneがめちゃくちゃ優しく扱われていることに少し興奮している自分がいた。我ながら気持ち悪い。

 

よく分からないけど、これより先に行くと帰ってこれない気がする。

開けてはいけないドアの前で足踏みをしているような気がした。

 

そんなことを考えているうちにブックカバーの装着が終わり、本を受け取る。

 

「家に読んでない本が大量にあるのにまた新しい本買っちゃったな…」

「これ読み終わるのいつかな…」

 

そう心の中で呟き、2匹目の番犬を鎮めながら家に帰った。

 

ブックカバーを付けてくれた本屋の店員さんは別に美人というわけでもなくめちゃくちゃ普通だった。

 

 

 

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
 

 

 

 

山里亮太の140。札幌。

 

南海キャンディーズのツッコミ

スッキリの天の声

ヒルナンデスで「何色の何!」って聞く人

 

「山ちゃん」こと山里亮太が自身のツイートを元にトークを展開する単独ライブ『140』が地元から近い札幌であるという事で、当日券で参加してきた。

 

自分は高校生の時から『水曜JUNK山里亮太の不毛な議論』のリスナーで、ラジオにメールを送る本格的なキッカケとなったのがこの番組だったということもあり、内心とても楽しみにしていた。

 

当日、札幌に着くと土砂降りの雨がお出迎えしてくれた。

 

前売りチケットを持ってなかったので、何分前くらいから行けば当日券が確実に手に入るだろうか…とソワソワしながら会場周辺をウロウロしていた。この時、当日券販売の2時間前。

 

その時になって焦らないように開場の入り口まで行ってみると、20代くらいの男の人が数人座って弁当を食べていた。

 

「うわ!当日券待ちの人もういるじゃん!!」と思っていると、その男達のうちの一人が自分に気づき、席を立って会釈してきた。

 

何のことだろうかと戸惑っていると、その男達の顔に見覚えがあることに気づいた。

 

「あ、札幌よしもとの芸人だ」

(ライブの手伝いに来ていたらしい)

 

と思った時に、自分が関係者と間違われていることに気づいた。

 

何も声を出さずに軽く「違う違う」的なジェスチャーをし、近くにあった自販機で飲み物を買いに来ただけですよー感を出してその場を去った。

 

残り1時間30分。

 

時間を潰したいけど万が一当日券待ちの人が殺到して自分が買えなかったらどうしようという思いから、近くのコンビニと会場を行ったり来たりしていた。

 

コンビニに行き食べ物を買って外で食べ、会場のトイレに駆け込みつつ人の入りを見て、またコンビニに行って…を約1時間繰り返していた。

 

そうこうしているうちに当日券販売の30分前になり、そろそろ会場で待ってようと思い入ると、10人くらいの人達がおそらく当日券を待ってそこに立っていた。

 

おばさんの二人組、ハゲたおっさん、太ったおっさん、スーツを着た若い男性、いかにもリスナーっぽい高校生。俺。

 

会場・当日券の販売はビルの6階にあるのだが、開始10分前になっても周りの人たちがエレベーターに乗る様子は見せず、

 

「誰が先に動くか…?」みたいな探り合いのような時間があった。

 

開始8分前ぐらいになると、いかにもリスナーっぽい高校生が先陣を切ってエレベーターに乗ったので、ヤバイと思い続いて自分も乗った。

 

6階にも既に人が何人かいて、販売所から少し離れた所で群れを作っていた。

 

スタッフの人の「当日券は16時から販売になりまーす。ではそろそろなので、順番にお並びくださーい」という掛け声をきっかけにその群れはわらわらと崩れ1つの列になった。

 

自分は前から4番目。

 

『順番に』という指示を思いっきり無視し、普通に並んでやったが故の結果である。

 

無事、当日券も余裕で買え、且つものすごく見やすい席でライブを楽しめることができた。

 

 

ライブの内容は140の例のお約束により書くことは出来ないが、とにかく観てよかったと思える内容だった。

 

ライブ終了後、どうせなら山里さんと話したいなと思い、何となく出待ちをしてみた。

 

もちろん突然決めたことなので、色紙やペンは持ってない。俺はサインが欲しいわけじゃない。と心の中で言いながらも、山里さんの登場を待つ。

 

他にも数人出待ちの人達がいて、その中には不毛な議論リスナーだなと思える会話をしている人達もいた。

 

山里さんがあまりにも遅いので、抜けがけで、エレベーターから降りてくるとこじゃなく、乗るとこを声かけてやろう。と思い階段で6階まで上がるも誰も居らず、仕方なく1階に帰ると山里亮太を中心としたファンのサークルが出来上がっていた。

 

すれ違い!!!!と叫びそうになったが、そろりとその輪の少し後ろに立ってファンと山ちゃんとの交流を見守る。

 

「もしよろしければサインいいですか?」

「写真撮ってもらってもいいですか!」

「面白かったです!また来てください!」

「僕リスナーです!メールも送ってます!」

 

伝えたいことを一生懸命伝えるファンとそれに対して優しく対応する山里さん。その様子を見ているだけでも十分満足感があったのだが、ここまで来たからには自分も話したいと思い山里さんの前に行った。

 

ここで、少し前の嫌な記憶が蘇る。

 

というのは、エレ片コントライブ「コントの人10」が札幌で行われた日のこと。

 

エレ片の3人を一目見ようと出待ちをしていると、そこにエレキコミックのツッコミ、今立さんが現れた。

 

やついさんと片桐さんにはちょっと近づきにくいけど、今立ならあんまり緊張しねーな。と失礼極まりない感情から今立さんに近づき、サインを書いて貰った。

 

名前を聞かれ「あのー、たけみーでお願いします」と言うと、「たけみー?」と聞き返されたので、「あ、ラジオネームです」と答える。

 

この時点で、エレ片にもそこそこメールを送ってたけど、今立認知は無かったか…と若干の切なさを感じながらも、サインを書いている今立さんの手元を見るとガッツリとカタカナで「タケ…」と書かれていた。

 

緊張と焦りから変なテンションになっていた自分は「あ、カタカナじゃなくてひらがななんですよー!なんでカタカナで書いちゃうんだよー!」と距離感間違えすぎのクソやべぇツッコミをかましてしまい、「分かんねぇよ!そんなのよー!」と言わせてしまった。

 

そのトラウマもあり、山里さんに声をかけるときはマジでめちゃくちゃ控えめに言おうと、超慎重に自分がネタメールを送るキッカケになった番組が不毛な議論だということだけを伝えた。

 

すると山里さんから「っていうことは、読まれたりとかしてるの?」と聞かれたので、「あ、まぁはいそうですね…たまに…」と決して調子に乗らねぇぞ…といった感じで無難な回答をすると、「ラジオネームとか…聞いてもいい?」と聞かれたので、「あ、えっと、たけみーって言います…」と答える。

 

怖い!今立現象カムバックか!!!と思った瞬間

 

「たけみー?たけみーって…いつもよく送ってくれてる人じゃなーい…おぉい何だよ…今日は知ってるリスナー多いなぁ」と言いながら、握手の手を差し伸べてくれた。

 

最近全くメールを送っていなかったのにこの反応をしてくれた山里さんがその瞬間だけは仏に見えた。

 

マジで行って良かったと心から思えた瞬間だった。

 

仏と撮ったその日の写真は今もiPhoneの待ち受けになっている…

 

ことはないが、しっかりとフォルダに保存して見返している。

文章力。

 

作文、レポート、ブログ、Twitterなど、様々な場面で必要とされるスキル。文章力。

 

せっかくブログを始めてもこの文章力がなければ人を惹きつけることなんか出来ない。

 

そもそも読んでもらえない可能性だってある。

 

ならば己の文章力を鍛えようじゃないか。

 

文章力を上げるためにはまず何をすべきか。

 

自分で考えたところでまともな答えが出るとは思えなかったので、さっそく

 

『文章力 アップ』

『文章力 コツ』

『文章力を鍛える方法』

『三上悠亜 動画』

 

等のワードで検索してみた。

 

他人の知恵は利用するためにあるのだ。

 

ネット万歳。Google万歳である。

 

分かりやすくまとめると、、、

 

・とりあえず書く

・たくさん文章を読む

・上手い人の文章を真似てみる

・何度も書き直す

 

の4つ。

 

 

ようは、インプットとアウトプットの量を増やし、出来た文章をさらに読みやすくするために試行錯誤を繰り返せ。ということが言いたいらしい。

 

なるほどね。これを参考に質の高い文章を目指して頑張りたいと思います。

 

 

ところで最近「インプット」と「アウトプット」という言葉を、中途半端に意識が高い大学生実業家的な人達がこぞって使っているけど、

 

あれは単に言いたいだけなんだろうなと冷めた目をしながらツイッターを眺めている。

 

A「もっとインプットしなきゃダメだよ!」

 

B「インプットだけしててもアウトプットをしないと意味がないよねー」

 

C「大事なのは単純に情報を得るだけではなく、それを自分なりに吟味し考えアウトプットすることだと思うな」

 

D「肛門ってもともと排泄物をアウトプットするだけのものと考えられていたけど、実はインプットも可能なんだぜ?」

 

各々のインプットとアウトプットがある。

 

スマホとネットの普及により誰でも簡単に情報が得られる社会になったいま、情報の正確性を自分で見極める能力が必要不可欠だ。

 

情報に惑わされない。情報弱者からの脱却。

今後の課題にしていきたい。

 

 

あと文章力も。

 

 

 

美容室。

 

 

2カ月に1回のペースで美容室に行く。

  

前髪が目にかかって鬱陶しくなってきたら散髪をしているのだけれど、その長さになるのがだいたい切ってから2ヶ月後。 最近はこのペースで安定している。

 

美容室と言っても、スーパーにテナントで入っているタイプの美容室だ。

 

自分みたいな自意識過剰で「オシャレ」というだけでそれを敵対視するようなタイプのヤツは、それ単体で建っている美容室になんか入れる訳がない。

 

最初はそこに行くことすら緊張していた。

  

初めてその店に入った日、なるべくすぐにカットしてもらえるように、店が空いている時間を目掛けて飛び込んだ。

 

つもりだったが、1時間も待たされた。

 

予約をしていなかったから。 

今はどこも予約社会である。

 

いきなりの先制パンチを食らってしまったが、平静を装うために本棚に並べられているスラムダンクを手に取る。 

 

全く慣れない空間だが、知ってる漫画を読んでいるという安心感で少し身が軽くなった。

 

何十回も読んだ湘北vs山王の試合展開に相変わらずハラハラしていると、途中でスタッフの人に名前を呼ばれ、鏡台の前に誘導された。

 

その人は30代半ばくらいの女の人で、過剰に話しかけてくることはせず、かといって特別愛想が悪いわけでもなく、抜群の距離感を保ってくれた。

 

この人がとてつもなく優秀だった。

 

まずこちらを見るや否や、雰囲気から何かを察知したのか、さっきまで読んでいたスラムダンクの次の巻とその次の巻をわざわざ持ってきてくれた。

 

無言で。

  

なんてカッコいいんだ。

  

そのおかげでカット中、必要最低限の会話以外をスラムダンクを読むことで潰すことが可能になり、会話が嫌いな自分にとってそれはものすごく助かった。 

 

すごいのはそれだけではなく、「どのような髪型にしますか?」というお決まりの質問に苦戦していると、  「前髪の長さと横の長さをだいたい教えてくれますか?」と聞いてきたので、「前髪は目にかからないけど、短すぎない程度で、横は耳半分くらいでお願いします。」という、これでいいのかどうなのかよく分からない発注をすると、その僅かな情報だけで、自分が思い描いていた理想の髪型どおりにしてくれたのだ。

 

感動した。

 

「なんだこの人は…!」

 

「もう毎回この人でいいじゃん…!」 

 

それからは、生意気にもその人を担当者として指名し、予約をするのが当たり前になった。

 

が、終わりは突然やってきた。

 

いつものように髪が伸びたので、店に電話をしたある日のこと、

 

「あ、すいません。カットの予約したいんですけど○○さん空いてます?」

 

「あぁ…○○なら先月いっぱいで辞めましたけど」

 

「え…?」

 

 

辞めました!?!?!?

 

!??!?!?!?!?!

  

辞めた!!!!?!?!?

  

 休みじゃなくて辞めたんですか!?!?!?

 

 

辞めていた。

 

突然辞めやがったのだ。

 

あんなに完璧だったのに。

 

惜しい人を失った。

  

つか辞めてんじゃねーよ

 

 

という思いを胸に抱えつつも、髪は切りたいので仕方なく予約なしで美容室へ。

 

すると、今度は黒いハットを被り、オシャレに髭を生やした男のスタッフが新しく自分の担当になった。

 

いかにも苦手なタイプだった。

 

 

第一声

 

「よろしくお願いしますぅ〜!お兄さん今日はお休みなんですかぁ!?」

 

 

無理だった。

 

 

自ずと心の中でそっと呟いた。

 

「チェンジで」。